2015年10月04日

粉もの文化

関西は、メリケン粉を使って作る粉もののレパートリーが豊富だ。
たこ焼き、お好み焼き、串カツ等々。

神戸港には、昔アメリカ産の小麦粉(メリケン粉)が沢山陸揚げされたそうだ。
メリケン埠頭の名前が今でも残っている。

その神戸にも、卵で焼いて出汁で食す明石焼き、牛スジ入りのぼっかけやソバメシなんてのもある。
また、外国人居留の歴史が古い神戸には、この他、豚まん、餃子、パン、洋菓子等の粉もん文化もある。

このように、粉もん文化が関西に育った要因として神戸港や外国人居留地のある神戸の存在があったと思う。
それでは、同じような条件にある東京に同様の文化が育たなかったのはどうしてだろう。

東京にも、もんじゃや天ぷら等の粉もん文化はある。
ただ、関西に比べると老舗が幅を利かし、関西のネギ焼きやモダン焼きのような新商品が生まれにくい。

新しい文化が生まれる過程は、発酵によってコメが酒に変わる過程に似ている。
より安く、うまいものを求める庶民のエネルギーに触発されて新商品が生まれる。

関西の地盤沈下とともに粉もん文化の変化にも停滞が見られるようだ。
案外、これからの粉もん文化は訪日外国人が鍵を握っているのかもしれない。



10月4日 Y.I.記
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2015年09月01日

六甲山ジャーニー

六甲ケーブルの乗り場行の市バスの止まるバス停がすぐそばにある。
先日、海上花火大会を六甲山上から眺めてみたくなったのでこのバスに乗った。

バスに揺られること25分、ケーブルで10分、待ち時間を含めても50分足らずの小旅行。
ケーブルに乗るとひんやりとして寒いくらい。上着を持参すべきだったと反省。

山上につくとまだ明るいのにすでにカメラを海に向けてセットしている人多数。
混雑しそうなので山上バスで六甲ガーデンテラスに移動。

ところが、出発後すぐの山道で対向車線に並ぶ車との擦れ違いに大苦戦。
距離的には短いもののカーブの所の停車が原因でなかなか曲がれない。

結局、ガーデンテラスの入口に到着した頃には日も暮れていた。
しかし、ここでも駐車場の空きを待つ車で大渋滞。

幸い、バリケードの一部を開放しバスは無事目的地に到着。
結局、お目当ての花火は見れなかったが、淀川花火大会の花火を見ることができた。

世の中には自分と同じ考えを持つ人が沢山いることをあらためて感じた。
同時に、たとえ一日限りのイベントであっても、多くの人が楽しめる配慮が欲しかったと思う。

来年からは、“車をやめてケーブルカー&バス”キャンペーンを展開すればどうだろう。
きっと、その方が幸せの総和を増大させることができると思うのだが。


9月1日 Y.I.記
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2015年08月06日

水の効用

今年の暑さは体に応える。
昼は外出すると汗まみれ、夜はエアコンなしでは眠れない。

近くの公園では、ポンプやせせらぎに集まって水遊びをしている。
僅かな流れの中を素足で歩く子供、服を着たまま仰向けになる子供、みんな楽しそうだ。

水は気温調節だけでなく、遊び方の工夫や社会性を身に着ける知育遊具としての機能も担っている。
防災用の貯留水と地下水を使った費用対効果の高い施設だ。

先日の猛暑日、京都に墓参りに出かけた折に、強い日差しを避けて高瀬川沿いの小道に降りた。
すると、涼しいのはもちろんだが、せせらぎの音が心地よい。

このように、水は不快な熱や音を取り除き快適な都市環境を創る力が備わっている。
また、子供をひきつける知育遊具として、また災害時には地域の絆を支える社会インフラとして活躍する。

阪神大震災以前にもこの周辺には沢山井戸があり、それが被災直後の消火や震災直後の被災者の助けになったそうだ。
その記憶が公園の地下を貯留地にする発想を生み、まちかどにポンプをつくるきっかけになった。

まちづくりにおいて水を活かす取り組みが増えれば、公園やまちに出る人が増える。
その結果、エアコンの使用が減りまちの温度も下がり、子供の創造性や社会性の鍛錬が進む。

子供だけでなく大人も人と人のふれあいの機会が増えて地域社会の絆が強くなる。
また、日頃から水のある暮らしに慣れておくことで、たとえ大災害で被災しても慌てずに済む。

水の多面的な効用を再評価し、まちづくりに取り入れる工夫に力を入れたいものだ。


8月6日 Y.I.記
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2015年07月02日

愛称道路

道路には、道路法に基づく認定道路名と呼ばれる名称がつけられています。
フラワーロードであれば(県道)新神戸停車場線、山本通(異人館通り)であれば生田北22号線が道路法上の正式名称です。

名称を覚えるだけでも大変ですし、日常会話でも困ってしまいます。
そこで、道路に愛称をつける場合があります。

フラワーロードや山本通(異人館通り)も、神戸市が決めた愛称道路に含まれます。
このように、愛称道路には、名前をわかり易くし道路に親しみを持ってもらうという役割があります。

その他、地域の歴史や特色を伝える役割を持つ場合があります。
最近、学習した事例を紹介します。

乙仲通(おつなかどおり)は、南京町とメリケンパークの間にある東西の通りです。
近年、雑貨を扱う店舗が集積し若者に人気のエリアです。
昔は、海運貨物取扱業者が集積し、甲・乙・丙・丁にランク分けされていたそうです。
しかし、政府は戦時体制に備え、これらを乙種海運仲立業にまとめました。
以来、「乙仲さん」として親しまれ、それが名前の由来になっているそうです。
往時を偲ばせるレトロな建物も残っています。

神戸の山側、異人館の並ぶ山本通の一本南側には有名な真珠会社が軒を並べる通りがあります。
そのため、パールストリートが愛称です。
神戸には、主に真珠を一次加工をする会社が集積しているそうです。
真珠の検品や色を揃えるのに、六甲の南斜面の自然光が適していたことが集積の理由だと聞きました。
しかし、実際には貿易に通じた外国人の商館が集積していたことの方が大きかったようです。
愛称道路でもなければ、こんなことに興味を持ち、調べることもなかったはずです。

王子陸上競技場から布引町に至る区間を国体道路と呼びます。
兵庫国体の際、マラソンコースとなったことから命名されたそうです。
六甲道方面から北野方面に行く場合の最短経路であるためよく利用していましたが、名前は知りませんでした。
先日、タクシーに乗って運転手さんに教えてもらいました。
住宅地の中を通る交通量の少ない道路で好きな道路のひとつです。
名前を知ると、愛着が一層強まるような気がします。

愛称道路は、地域の歴史や特長を理解し、道路に愛着を持つきっかけづくりをしてくれます。
これからも、愛称道路を通して地域を理解し、愛着を育てていきたいものです。


7月2日 Y.I.記
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2015年06月01日

神戸の夜景

先日、ブラジルに移住した従姉が訪日したので私の兄姉と一緒に歓迎会を催した。
姉が車イスのためバリアフリーの会場を探したところ、北野にある六甲荘を見つけた。

新神戸や三宮にも近いこともあって盛況な様子。
話が弾んで予定時間はあっという間に過ぎた。

お別れするまでのわずかな時間、何か思い出に残るものはないか考えた。
結局、近場で夜景を見ることにし、ヴィーナスブリッジに向かった。

10分ほどで到着したが、駐車場から展望場所までは急な階段しかない。
仕方なく、姉を残していくことにしたが、誠に残念だった。

天気もよく美しい夜景を堪能した。
従姉曰く、リオでもまちからすぐ夜景を見られるスポットに行けるとのこと。

港が近い所もリオにそっくりだそうである。
コンパクトシティっていいなあとあらためて思った。


6月1日 Y.I.記
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2015年05月04日

ゴールデンウィーク

この言葉は、1951年に映画会社の大映が、正月とお盆に並ぶ興業収入を目指して造ったキャッチフレーズだそうだ。
昔は、飛び石連休という言葉が使われたが、4日(国民の休日)が加わって大型連休と呼ばれるようになった。

例年は、海外旅行や国内旅行に向かう人の映像が溢れていた。
今年は、例年にも増して大型連休のはずなのに、景気のせいか勢いを感じない。

近場の異人館街や中華街、メリケン波止場に足を運んだ。
さすがに人は多いが、観光よりもまち歩きを楽しむ風情が勝っているように感じる。

途中、山本通にある海外移住と文化の交流センターに立ち寄った。
ブラジル移民の歴史を学習、資料として残されている移住者の名簿に親族の名前を見つけた。

かつては、ここで研修を受けて鯉川筋を通ってメリケン埠頭からブラジルに渡った。
最後に見た六甲を背景にした神戸市街の姿を、日本の風景として記憶にとどめている人も多いそうだ。

見学後、鯉川筋を通って元町へ向かう。
何だか、鯉川筋がいつもより立派に見える。

ここまで楽しく歩けて良かったが、食事の場所には困った。
メーンストリートにある有名店の行列は仕方ないが、路地裏の小さな店も満席で入れない。

結局、中華街の裏道にある蕎麦屋で無事食事を済ますことができた。
おそらく、事前にネット等で中華の店の情報を検索している人が増えたのだろう。

夜は、ハーバーランドの神戸ジャーマンビアフェスティバルに行った。
ビールはうまいが、ブランドごとに窓口が分かれジョッキもデポジット制、わずらわしいので早々に退散。

海岸線で新長田へ移動し、スジのお好み焼きを食べてようやくビールの酔いが回っていい心持に。
ここまで、市バスと地下鉄各1回使った以外、すべて徒歩で神戸のまち歩きを楽しんだ。

案外、成熟社会のゴールデンウィークの楽しみ方はこんな風に気楽なものになっていくのかもしれない。


5月4日 Y.I.記
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2015年04月01日

花見

花見の起源は奈良時代で、その頃中国から伝来した梅を貴族が眺めていたそうだ。
平安時代になると鑑賞する花が梅からさくらに変化し、さらに鎌倉時代には鑑賞する人が貴族から武士や町人に移った。

現代に受け継がれる庶民の花見は江戸時代をルーツとしているようだ。
そういえば、落語でも聞いたような気がする。

さて、事務所に近い六甲道南公園にはさくらがあり、丁度今満開を迎えんとしている。
木の数はそれほど多くはないので、決して花見スポットと呼べるようなところではない。

しかし、この季節になると、さくらの木の下で時間を過ごす人、特に子供連れの数が増える。
花を見ている風ではないが、普通の花見の光景もこんなもんである。

江戸時代に庶民が手にした花見の文化が形を変えてここにも受け継がれている。
これだけ人を集めるさくらの魅力もさることながら、花見を口実に集まる庶民のエネルギーもすごいと思う。

4月1日 Y.I.記
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2015年01月04日

お正月の風景

お正月の風景も年々変化している。

主な変化として、例えば…

・営業している店舗の増加
 今年は、元日から営業しているデパートやスーパーが増えた
・おせちのデリバリーサービスが一段と充実
 ホームメードからの移行が増加しているためであろうか?
・和服姿等の晴れ着姿の人が減り、カジュアルな服装の人が増加
 お正月は特別な日という認識が薄くなった?
・年賀状が減り、年賀メールが増えた
 お年玉の当選確率の低下と相まって記念切手が入手困難になった
・故郷に帰省する人が減った
 そういえばJRや航空機の予約も随分楽になった
・外国人が増えた
 観光客だけでなく居住外国人も増えた

お正月は、日本を代表する歳時記。
その原風景が失われつつあるようだ。

そろそろ、お正月の原風景も文化遺産として価値を持つ時代が来るかもしれない。
しかし、遺産になってしまってからでは遅い気がする。

お正月を、万物に感謝し、過去、現在、未来に思いをはせる時間と考えればどうだろう。
そうすれば、古めかしく見えた伝統もお正月を有意義に過ごすすばらしい演出だと気付くはずだ。


1月4日 Y.I.記
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2014年12月05日

六甲道はイタリアン集積地

六甲道に事務所を移してからイタリアンを食する機会が増えた。

大通りや駅前に立地する店は少ないので最初は気付かずにいた。

ところが、昼食や夜食でまちをぶらぶらしていると目につくのだ。

店に入ってみると居心地が良いので、ついリピーターになってしまう。

高級な食材はないが、地元の肉や野菜を使った料理がうまい。

まるで、うまい肴を出す居酒屋の様だ。

興味のある方は、お好みのイタリアンを探しに六甲道まで足を運んでみては如何。

12月5日 Y.I.記
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タグ:六甲道
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2014年11月01日

神戸の街なかにおける南北移動

神戸の街は、北は六甲山南は瀬戸内海に挟まれ、東西に広がっている。
鉄道や幹線道路も東西を主軸とし、南北方向の公共輸送は主にバスに頼っている。

バスは、登坂が苦手な上に輸送力が小さく乗降に時間がかかる。
そのため、坂が多く乗降の多い神戸市の南北系統には不向きだ。

前回のブログで取り上げた16系統もそのひとつだ。
阪神、JR、阪急と六甲ケーブルや神戸大学を連絡する系統で利用者も多い。

多数の乗客が乗降するのに乗車口はたったひとつ、しかも満員の時はなかなか乗車できない。
降車口もたったひとつ、満員の車内を人をかき分けて一番前まで移動せねばならない。

阪神御影を出発後、この混乱をJR六甲道、阪急六甲、神大国際文化学部前の3か所で繰り返したのち六甲ケーブル下に到着する。
遅延の原因は停留所だけではない。登坂区間で著しくスピードダウンする。

せっかくコンパクトな神戸もこれでは台無しだ。
勾配がきつく徒歩や自転車による移動も難しい神戸の街なかの南北移動にとって、公共交通の役割は重要である。

そろそろ、本気でLRTの導入を考えた方がいいと思う。

※なかなか進まない我が国のLRT導入、その理由のひとつが導入空間の制約にあると言われます。
 でも、同じ制約はLRT先進国のフランスにも存在します。
 その対処法をフランスの事例をもとに整理しました。是非参考にご覧ください。

 http://www.nmdc.jp/propo/propo08.html 
技術提案「LRT導入計画の進め方〜導入空間の制約への対処法」

11月1日 Y.I.記
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